クリームソーダの魅力とは

 クリームソーダ。それは、メロン味のソーダに浮かぶバニラアイスクリームと、鮮やかな赤いチェリーが乗った、魅惑的な飲み物。喫茶店やレストランで味わうことが出来るデザートのひとつです。記者の好きなものランキングの中では圧倒的上位に存在するクリームソーダですが、時代とともに喫茶店から徐々に姿を消しており悲しい思いをしていました…。ですが!最近このクリームソーダが、復活を遂げ始めているのをご存知でしょうか?

 というわけで、クリームソーダ愛好者として、なぜクリームソーダが注目されているのか?その魅力は何か?を掘り下げていきたいと思います!

空前のレトロブーム

 様々な業界で注目されている、昨今のレトロブーム

 時代・文化は繰り返すと言いますが、令和時代を生きる10代、20代の若者たちにとっては「昭和」「平成初期」のカルチャーが目新しく映り、いわゆる「エモい」カルチャーとして、今、人気を博しています。

 さて、エモいとは何なのか?

 音楽が好きな人からすると、ロック・パンクミュージックのジャンルのひとつであるEMOを想像されると思います。ハードコア・パンクから派生したジャンルなので激情的でありつつも、心情を吐露するような歌詞やメロディアスでエモーショナルな音楽性が魅力。数年前までは「あのバンドめっちゃエモいね」という言葉は、上記のようなハードコア由来の激しくも抒情的なバンドのことを指していました。今もし「あのバンドめっちゃエモいね」というならば、おそらく胸が締め付けられるような、感傷的な曲を主とするバンドのことを指すでしょう。

 現在の若者言葉における”エモい”は広義で共感的なものです。

 レトロで可愛い、懐かしい、胸キュンする、ノスタルジーを感じる……そのような対象に遭遇し、心惹かれ、感情が揺さぶられることを表す便利な言葉が「エモい」ということなのです。

 そうした「エモい」と言う言葉が共通言語になった若者たちから見て、昭和レトロなものだったり平成初期の文化が、新鮮でありながらもエモくて可愛いものなのです。数年ほど前より、山下達郎、竹内まりや、松原みきの楽曲が再評価されているシティ・ポップ・ブームが巻き起こっていたり、ファッションで言えばY2K(year2000)と呼ばれる90年代〜00年代初期のストリートコーディネートが流行しています。その中で、消えゆくと思われていたレトロなホテルや喫茶店などのブームもまた再燃しているというわけです。

喫茶店のクリームソーダ

 クリームソーダの原風景といえば、やはり喫茶店にあり。

 メロンソーダにアイスクリームが乗った、いわゆるアイスクリームソーダの発祥は明治時代。資生堂パーラー銀座本店が最初に販売を始めたと言われています。

 昨今、分煙化・禁煙化が進んだことや、コロナ禍の影響もありますが、スターバックスを筆頭にしたコーヒーチェーンの台頭により、純喫茶店自体が減少の一途を辿っています。コーヒーチェーンの中にはクリームソーダの取り扱いがある店舗もありますし、すごく美味しいのでオススメではあるのですが、純喫茶の数だけ”クリームソーダの顔”があるのです。グラスや見た目もそうですが、ソーダやアイスの味も違えば、純喫茶の中で味わうクリームソーダにしかないエモさがあります。インスタなどのSNS映えするという理由から、レトロな純喫茶に足を運ぶお客さんが増えていて、中でも映えるメニューとしてクリームソーダがまた脚光を浴びている。この事実は非常に嬉しいことです。純喫茶ができるだけ多く残って欲しいのもありますし、多くの日本人に長く愛され続け、独自の進化を遂げてきた喫茶店のクリームソーダという文化が絶えずにいてほしいと願っています。

クリームソーダの作り方

 クリームソーダをお家で楽しみたい!という方におすすめのレシピをご紹介! 

 ぜひ世界でひとつ、オリジナルのクリームソーダを作ってみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

増井 鮫

増井 鮫

イラスト/コラム執筆。好きなものと得意ジャンルは音楽、レコード、お笑いなど。気になるものにはどこまでも深く飛び込むをモットーに生きています。ライブや劇場通いが趣味。猫を二匹飼っています。