山下が全英女子オープンを制覇!

【 ウェールズ8月3日(日本時間4日)】

 山下美夢有がメジャー初優勝!全英女子オープンがメジャーに昇格してからは2021年の渋野日向子に続く2人目の戴冠となった。

 今年の女子メジャー最終戦、AIG女子オープン(全英女子) 最終日はウェールズのロイヤルポースコールGC(6580㍎、パー72)で行われ、2日目から首位に立った山下が、通算11アンダーにスコアを伸ばし、2位の勝みなみとチャーリー・ハル(イングランド)に2打差をつけて逃げ切った。

 日本の女子選手では6人目の海外メジャー制覇となった。(過去のメジャー優勝者・樋口久子=1977全米女子プロ、渋野日向子=2019年全英女子オープン、笹生優花=2021、2024年全米女子オープン、古江彩佳=2024年エビアン・チャンピオンシップ、西郷真央=2025年シェブロン・チャンピオンシップ)

 2位に1打差の単独首位でスタートした山下は2番でバーディーを奪った同組のキム・アレム(韓国)に並ばれたものの、そのアレムが3番から連続ボギー。一方の山下は強風をものともせずに4、8、9番とバーディーを重ね、2打差の首位でサンデーバックナインに突入した。


 2組前を回るチャーリー・ハルが5バーディーを奪う猛攻で一時は1打差まで迫られたものの。そのハルも16、17番で連続ボギー。後半を17番の1ボギーのみにとどめた山下が、2打差の単独首位で最終ホールを迎えた。


 18番の手前4メートル、スライスラインはわずかに右に外れてオーバーしたものの、30センチのウイニングパットをタップインした山下は、こみあげる涙をこらえながら両手を天に突き上げ喜びを表現。そこにメジャーチャンピオンの西郷真央、古江彩佳、さらには初日から3日間一緒に回った竹田麗央に加え、18番で優勝シーンを見守った岩井明愛・千怜ツインズらが駆け寄り、歓喜のシャンパンシャワーを浴びせた。2025年の海外ツアーを引っ張る「強い日本勢」を象徴するシーンがメジャー最終戦の最終ホールで展開された。


 山下は優勝賞金146万2500ドル(約2億1700万円)を獲得。今大会は欧州女子ツアーのみならず米女子ツアーの日程にも入っており、山下が竹田を抜いて990ポイントでトップに浮上。978ポイントで山下を追う2位の竹田、さらに3位に岩井千怜(606ポイント)、4位に姉の明愛(422ポイント)と日本勢が上位を独占しているルーキー・オブ・ザ・イヤー争いもさらに熾烈さを極めそうだ。


 ☆山下美夢有の話=この歴史ある大会で、ここ(表彰式の場に)立てつことができてうれしい。たくさんの人に支えてきていただいたし、特に家族には感謝したい。全英は風も吹いて、特に難しいコースセッティング。ここまで素晴らしいコンディションに整えてくれた関係者、テレビを見てくれたファンの皆様に感謝したい。この1勝は特に思い出に残るものになると思います。これからも頑張って行きますので、応援してくれたらうれしいです」。

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