今年のメジャー第1戦「シェブロン・チャンピオンシップ」は7アンダーで並んだ5人によるプレーオフへともつれ込んだ。
1ホール目の18番パー5で唯一2オンしたイン・ルオニンがイーグルチャンスからまさかの3パット。
2打目でグリーンオーバーした西郷は1㍍弱につける絶妙のアプローチを見せる。
ライバルたちがチャンスのパットをことごとく外す中、西郷はウイニングパットを慎重に沈め、このホールでただ一人バーディー。
メジャー史上最大である5人プレーオフを制した。
日本勢によるメジャー制覇の歴史は1977年の樋口久子の全米女子プロに始まる。
2勝目までは実に42年を要したが、2019年の渋野日向子が全英女子オープンを制すと、2021、24年の笹生優花(全米女子オープン)が続く。
同年に古江彩佳(エビアンチャンピオンシップ)が優勝を飾り、日本勢が制していないメジャーは今大会だけになっていた。
日本勢としては通算5人目、6勝目を飾ることとなった西郷。これで日本勢はすべてのメジャーを制する「グランドスラム」を達成したことになる。
西郷は「全身震えながらストロークしてました。あきらめずにやってきてよかったなと思います。ホントにうれしいです」と喜びを語った。