米国男子プロゴルフ
WMフェニックスオープン 2月8日(日本時間9日) TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)
松山が2度に渡る‟妨害“に遭遇し、悔しい逆転負けを喫した。単独首位でスタートした2016年と17年大会覇者である松山英樹は、4番でグリーンを左手前にショートしながら、9番アイアンのチップインバーディーでバーディーを先行させた。
7番ではティーショットをフェアウエー左のバンカーに入れながら、左奥7メートルに乗せこれを1パット。1度もフェアウエーをとらえられない状況ながら、抜群のリカバリー力を発揮。ボギーなしの内容で2つスコアを伸ばしアウトを34にまとめ、トータル15アンダーでトップの座をキープしたまま、後半へと向かった。
松山は後半も安定したゴルフを展開。13番のパー5では右のウエイストエリアでせり出したスタイミーな状況ながら、大きくスライスをかけ2オンに成功。2パットのバーディーを奪い優勝に大きく前進した。さらに15番でも80センチにつけてバーディーを奪い、トータル17アンダー。1打差の単独首位で最終18番を迎えた。
しかし最終18番に落とし穴が待っていた。思い切りよく叩きに行ったショットが、入れてはいけない「教会の椅子」と呼ばれるバンカーへ。バンカーの中に長椅子のようなラフが並べられているオークモントCC(ペンシルバニア州)の名物バンカーを模したもので、ここにつかまると止まったところによっては大ピンチとなる。
ラウンドリポーターのリッチー・ビームはライを見て「問題なさそう」と解説したが、松山のショットは目の前のラフに当たってしまい、グリーンを大きくショート。3打目も寄せきれず、約8メートルのウイニングパットを残してしまった。
入れれば優勝、外すとクリス・ゴタラップとのプレーオフという場面。松山がまさに打とうとした瞬間、ギャラリーが大声を上げる。アドレスをほどいて声をした方を見て仕切り直ししたパットは、無情にもカップの右を通り過ぎて行った。
返しのパットを沈めたものの、この日初めてのボギー。16アンダーでゴタラップと並んでしまい、プレーオフへと向かったが、ここでもギャラリーの‟妨害“に遭う。
ティーショットの切り返しで、またもや”雑音”が入り、たまらずショットを中断。スイングのハーフウェイダウンのところで止めたとあって、ゴルフネットワークの中継の解説にいた佐藤信人も「これは選手にもけがのもとになりますね」と指摘するほど危険をはらんだシーン。その後の打ち直しは大きく左に引っ掛かり、「教会の椅子」の手前にある池へと吸い込まれた。
これには佐藤も「松山選手に聞けば『関係ない』と言うでしょうが、間違いなく嫌ですよね。プラスになることはない」と選手目線で解説した。
松山は池の淵から約4メートルに3オン。一方のゴタラップは390ヤードものビッグドライブを放っており、右約6メートルに2オンに成功した。絶対優位の立場から、このほぼストレートのラインを1発で決め、ソニーオープンに続く今季2勝目を飾った。
日本勢は5人が出場。久常涼は12アンダーの10位タイで2週連続のトップテン入り。平田憲聖は3アンダー54位タイ、金谷拓実が2アンダー60位タイ、中島啓太は3オーバーの71位タイに終わった。
